かがやくひび(中編)
死ぬな一郎。今から思い出すんだ。なにもかも忘れることができるなんて素敵なことはないのかも知れない!
舗装中の道路の上を歩きながら君は考える。落ち葉の上、マンホールの上、今は夜。昼は他人とともに、街路樹が時にはなしかける。幾何学模様が町の中の気分だった。
そう町という君の母集合。耳が教える足から伝わる鼓動が遠のくのか近づくのか教えてくれ!
音 楽 家 の 人 生
は 二 種 類 あ る
よ う だ
長い空白と途切れないゆめの違いが川面にうつるだから悲しむ顔がどこに写っている?
たったこれだけだ風のこと、歯の痛み具合ややけど、縫ったこと。ずいぶん昔に坂道を走る自転車や階段のてっぺんから落ちて頭を打った気がする。
あまり人間が近くにいた試しがない。
夜の公園の中に街灯に照らされたベンチがあった。
無名の人とヒトゴトではない。まだしゃべれるからまだまっていてくれ。
振り返るといくつかあの街灯が森の中に点っていた。そこに行けばなつかしい誰かにあえるかもしれないよ。犬がいた茶色の♀だつぶらな瞳の下には目脂が付いている。
街灯、犬、商店街
女 性
君
逆三角のピラミッド
君を死から守る現状の図式だ
そうそうそう(結構疲れてきた)商店街では女性がいるよ。
暗闇の駅が見えてくる。見知らぬ人と眺めている自分。
©T.A
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