特集〜不定期版

【旅の記録 2】 << Prev back >>
富山への列車の旅は、退屈で眠れなくて、うんざりしたようだ。 富山に着き、富山地方電鉄に乗り換え、立山の麓に至った。 そこからアルペンルートのはじまりだった。
アルペンルートは、立山連峰を東西に横断する様々な交通手段の総称である。私のような乗り物好きには堪らない魅力を与える。中でも、立山を潜り抜けるトロリーバスの存在自体が、私を立山に行かしめた動機になったところもある。 しかしその交通費が、大阪で毎日数百円あまりで暮らしていた高校生にしてみれば、ずいぶん高かった。 当時の値段とは異なるが、現在、富山電鉄立山→信濃大町まで10,320円である。 およそ一ヶ月のおこずかいを半日のうちで使い果たしたことになる。 確かに風景は美しかった。一方、またお金がこんだけいるのか。。。とつぶやきながら、黒四ダムの煙幕のような観光放水の上を歩いていた自身が思い浮かぶようだ。
ただ、立山の頂近くに太陽がきらめいたため、霊峰が逆光の加減で、真っ黒で尖った巨大な一枚岩に見えたことも印象深く残っている。ただ事実だったか保証できない。
©T.A
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